2017年4月15日(土)・16日(日) 
 
 最初は4月8日・9日の2日間で京都に旅する予定でした。御室仁和寺の御室桜は、ここ数年10日前後に見頃を迎えるからです。でも、新学期が始まって早々ですし、少し見頃には早いのではないかと思い、勇気を出して1週間遅らせたのです。それが、幸運にも今年の満開にぴったり一致しました。恐らくは3月下旬から4月上旬にかけての厳しい冷え込みが、御室桜の開花に影響したのでしょう。ただ、15日はあまり天気が良くないことがわかっていたし、御室桜の満開は16日であることもインターネットで明らかだったので、15日は雨の似合う大原三千院に向かいました。ここでも幸運なことに、雨は午後2時には上がってしまい、青空が広がりました。宿泊先のベッセルホテルカンパーナ京都五条にチェックインした後は、また雨が降り始めました。夕食は京都駅地下街のポルタで食べましたが、雨に困る必要は全くありませんでした。嫌なことばかりが続いたここ数ヶ月を過ごしてきた自分に、天が味方してくれたんでしょうかね。

《通常デジカメの写真》






 お昼前から降り出した雨が嘘のように、予報より早く午後2時頃から大原の空は晴れ渡りました。日差しに照らされて、麓の紅白の桜は可憐に咲き誇っていました。背景が曇り空だったら、こういう画像にはならなかったでしょう。

 大原は、地下鉄烏丸線の京都国際会館駅で降りてから地上のバスターミナルに出て、そこからおよそ35分ほどかけて到着します。一日観光乗車券は使えませんが、僕がいつも使っている二日観光乗車券なら大丈夫。そこから、10分ほどかけて緩やかな坂を登るわけですが、麓の景色は徐々に変わりつつあります。修学旅行で子どもたちに人気のあった「おかき屋さん」(いろいろな種類のおせんべいを売っているお店です)も、去年店を閉じてしまいました。確かに大原は少しずつ人気スポットのリストからはずれつつあるようです。お店も維持していくのが大変なのでしょう。こんなに素晴らしい場所なのに、もったいないなあと思います。

 去年の3月に卒業した僕のクラスの生徒たちは、3日目にこの大原三千院に来て、その後近くの宝泉院でお抹茶体験をしたことが忘れられず、将来大原で同窓会をやろうと言っています。実現するかどうかはわかりませんが、子どもたちが僕の大好きな大原を気に入ってくれたのが、この上なく嬉しく感じました。枝垂れ桜が美しい春の大原か、紅葉の美しい秋の大原か、うちのクラスの卒業生たちはどちらを選ぶのでしょうね。あの「おかき屋さん」のおばちゃんとはもう会えないと知ったら、がっかりするでしょうけど。

《iPhoneで撮影した画像》












 いつもは行ったことのないお店で、抹茶アイスクリームを買いました。これは苦手な自撮りではなくて、店屋のおばちゃんに撮ってもらった写真。偶然にもこのお店の向かいに旅館がありました。大原に行っても同窓会の宴会をして宿泊する場所はないだろうと思っていたので、本当に偶然に見つけたわけです。

 さてさて、青空がきれいになりましたね。麓で買ったビニール傘は、旅館でお客さんに貸し出しように使って欲しいと言って、おばちゃんに預けてきました。三千院の門のところにあるのは枝垂れ桜で、写真に写っているのは一般的なソメイヨシノです。大原は高地にあるので、京都の街中より桜の季節が遅れてやって来るんですね。あまりの天気の良さに、上着のフリースが暑く感じました。



《通常デジカメの写真》
 大原三千院を出た後は、行きと逆のコースをたどって、まずはバスターミナルから京都国際会館まで。そこから地下鉄に乗って京都に向かっているうちに、まだ時間が早すぎることに気づいて、途中の烏丸御池で下車。地下鉄東西線に乗り換えて蹴上(けあげ)まで行き、そこから徒歩で琵琶湖疎水のそばの京都市動物園まで行きました。良かったのか、悪かったのか…。






 京都市動物園に行くのは今回が2回目。動物たちの仕草を見れば、心も癒やされるかと期待していたのですが。ニホンザルも元気がないし、立派なマウンテンゴリラのシルバーバックの姿があまりにも悲しくて、動物たちの写真はそれ以上撮らずに、足早に動物園を後にしてしまいました。上のシルバーバックの写真は京都市動物園のものですが、僕が撮影したものではありません。シルバーバックは本当に立派なゴリラでした。かつて乱獲が進み、現在では保護活動が実施されているはず。大人のシルバーバックは群れのリーダーだから捕獲できるわけもなく、この動物園のシルバーバックは小さい頃に捕獲されてきたものかも知れません。

 動物たちは主にアフリカの自然の中で暮らしていれば、命を奪われる危険はあるでしょう。でも命には替えられない「自由」があります。それなのにこんな檻の中に閉じ込められて、人間の見世物になりながら、けだるい毎日を送るなんて、心が癒やされるどころの話ではありませんでした。動物園の存在を否定したところでどうなるものでもないと思いますが、こんなことを続けていたら、いつかは「猿の惑星」の二の舞かも。


ここからは御室仁和寺の特集です!

《通常デジカメの写真》












 仁和寺には全国的にも珍しい「御室桜」以外にも、多くの種類の桜が植えられています。ただ、今回は黄緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」の姿はありませんでした。恐らく写真の最後の方のピンク色の桜は、「普賢象(ふげんぞう)」の苗木だと思います。びっくりするほど美しく幻想的な桜なのですが、まだ咲いていませんでした。

 さすがに御室桜は華麗でした。「豪華絢爛」とか「可憐」という言葉がぴったりです。今年1週間ほど見頃がずれ込んだ16日に、どんぴしゃで仁和寺を訪れることができたことは、幸運としか言いようがありません。満開の予想が大変難しい桜だからです。あまりにも人が多かったので、ゆっくり立ち止まって「一重」なのか「八重」なのか確認することはできませんでした。長い歴史の中で、変遷しているという話です。


《iPhoneで撮影した画像》



 人に見せられるような自撮り写真ではないことはわかっているのですが、御室桜は背が低いので、桜を背景にした写真なんて、めったに撮れるものではありませんから。最初の方の桜は、琵琶湖疎水と京都市動物園のすぐ近くに咲いていた桜です。種類がわからないのですが、見事な咲きっぷりでした。後の写真は、1日目の夕食です。いつもついつい食べ過ぎてしまうので、ざるそば御膳を食べました。腹七分という感じで満足でした。いつもこのくらいにすればいいんですよね。写っている飲み物はビールではなくて、梅酒のオンザロックです。すごく美味しいんですよ。
 夜の京都タワーも、風情があっていいですね。でも、これって一人で見るものじゃないし、できれば展望台まで登って、京都の夜景を見ることが出来たら、最高だと思います。それも、できればいい人と一緒の方がいいですかね。さあ、最後の2枚からは2日目の御室仁和寺ですよ。













 iPhoneのカメラは優れものです。画面が明るいんです。もちろん最近のデジタル一眼レフカメラなら、きっときれいに明るく写るんでしょうけど。実際の御室桜や枝垂れ桜は、言葉や画像で表現できないほどの美しさです。写真をよく見ると、今年の御室桜はどうやら八重咲きのようです。僕は、自撮りがものすごく下手くそです。あの「自撮り棒」を使った方がいいんでしょうか。中国の観光客と間違えられてしまうかな。


ここからは嵐山・嵯峨野に足を伸ばします!

《通常デジカメの写真》






 嵐山は美味しい食事もできるし、楽しい買い物も出来るし、マイナスイオンをたっぷり吸った散策もできます。1000円の金箔ソフトだなんて、京都らしいですね。もちろん食べませんでした。数年前、この街が濁流にのまれたなんてとても信じられません。街は完全に復興し、多くの観光客で賑わっています。嵯峨野の竹林を歩けば、マイナスイオンをたっぷり吸い込むことができて、心が癒やされます。ただ、休日は特に人が多いので、なかなか前に進むことができずに、ちょっとイライラが募ることも。渡月橋の下を流れる川は、桂川と呼ばれます。写真に写ったカップルのように、桂川の岸辺に腰を下ろして、涼しい風にあたるのも気持ちいいでしょうね。やっぱり一人は寂しいと思いますけど。

《iPhoneで撮影した画像》







 嵯峨野を歩いている途中、野宮神社のところで出会った秋田県の女の子はグースちゃん8歳。歩くのに疲れてしまったらしくて、ぐったりしてました。柴犬をふたまわりくらい大きくした感じでした。クマのぬいぐるみみたいだった。写真に写っている昼食は、「嵐山御膳」。2000円ちょっとしますが、美味しいです。特に湯葉丼が最高。オレンジジュースを一緒に頼んだら、すごいカップに入って出てきました。さっすが京都!抹茶づくしというドリンクに挑戦してみたかったのですが、お腹の調子がいまいちだったので、今回はあきらめました。嵯峨野の竹林はとても立派で気持ちいいのですが、大勢の観光客と一緒に歩くのはちょっと興ざめです。こういうところは、一人でゆっくり歩きたいですね。贅沢かな?



 長い間、つたない旅行記にお付き合いいただき、ありがとうございました。最後に京都で便利な切符類の紹介をしておきいます。

【京都観光二日乗車券】一日乗車券とは違い、例えば今回の僕の旅のように、国際会館前から大原三千院までの長い距離のバス乗車にも対応しています。一日乗車券は使うことが出来ません。もちろん、地下鉄(烏丸線・東西線)、市バス、京バス全てに有効です。一番最初に使った場所で、右の写真のように裏面に日付のスタンプが押されます。バスの場合はこの日付をドライバーに見せるだけでOKです。

【嵐電1日フリーきっぷ】嵐山電鉄は1回の乗降で220円かかります。ですから、3回の乗降で660円分になり、このフリー切符500円の元が取れることになります。僕の場合は始発の北野白梅町から御室仁和寺で降りて220円、次に再び御室仁和寺から車折神社まで行って440円。最後に嵐山まで行って660円。帰りに嵐山から乗車して880円ですから、大得ですね。もっと単純なコースの場合は、切符でいいと思います。

                                                   (2017年4月17日・月曜日・完成) 

         2017年春の京都(大原・仁和寺・嵐山)